ラミネート加工(貼る)
ラミネート加工とは
ラミネート加工とは、印刷物の表面にフィルムを貼る加工のことをいいます。主に印刷物の仕上げの工程として用いられ、印刷物の保護、色落・摩耗の防止効果や、使用するフィルムによるデザイン効果を望めます。わたしたちが普段目にする印刷物の多くに表面加工が施されており、ラミネート加工の場合、長持ちさせたい書籍の表紙やパッケージなどには特によく用いられます。
ラミネート加工で使用するフィルムには、光沢感と堅牢性を持たせるPPフィルム、艶消し効果のあるマットPPフィルムといった基本的なフィルムから、印刷物の上から和紙の風合いを持たせる和紙系フィルムや、普通の白紙をメタリック感のある蒸着紙にすることができる蒸着PETフィルムなど、多種多様な種類があります。
ラミネート加工方式
►ラミネート(サーマル加工)
接着剤があらかじめ塗布されいているフィルムを用い、熱と圧によって印刷物に貼り合わせる技法です。安定した品質と高い生産性が望めます。
▽加工工程図
►ラミネート(粘着剤加工)
フィルムに糊を塗布し、印刷物に貼る加工です。サーマル加工に対応していないフィルムを貼ることができます。
▽加工工程図
ラミネートフィルム紹介
ラミネートフィルムには一般的なPPフィルム、マットPPフィルム以外にも様々な種類があります。ここではその一部をご紹介します。
►ナイロンフィルム
通常のPPフィルムの場合、紙の吸湿(伸び)により加工後にカールしてしまう場合があります。このカールが気になる印刷物の場合、ナイロンフィルムの使用が最適です。ナイロン自体に吸湿性があるためカール抑制効果が望め、さらに対スクラッチ適正、高光沢性を持つ光沢用サーマルフィルムです。
►耐スクラッチフィルム
フィルムに特殊なハードコーティングを施すことで、通常のマットPPフィルムと比べ、対スクラッチ適正に優れています。
►和紙系フィルム
プレーン、雲竜、市松といった種類があり、印刷物に和紙の風合いを持たせることもできます。また、フィルムを貼った上に印刷することもできます。
►蒸着PETフィルム
アルミ蒸着PETフィルム、ホロ蒸着PETフィルムといったフィルムにより、通常の白紙をメタリック感のある蒸着紙にすることができます。
ラミネート課
サーマル対応のラミネート加工機5台を板橋本社工場・戸田工場に配置しています。
ラミネート課設備紹介
KM-9H型
用紙サイズ:1100×800〜420×360
※水性接着剤兼用機
MODULO DRY 120 Soventless
用紙サイズ:1250×880〜550×400
※PUR(ポリウレタン)接着剤兼用機
KL-4S型
用紙サイズ:800×550〜500×300
KL-7型
用紙サイズ:1100×800〜420×360
※フィルムの自動繋ぎシステムが付いた高速タイプ
KL-2型
用紙サイズ:1100×800〜450×320
TITAN110(2台
最大ラミネート巾:1100